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遠州最後の未開の地を巡る2泊3日の旅
2023年11月朝6時。
場所は静岡県の最南端、御前崎灯台。
袋井駅から掛川を抜け、御前崎までの3日間の歩き旅を思い出しながら
幻想的な朝日を眺めていた。
はるか昔、僕たちの祖先は
何千年にも及ぶ長い旅路を経て
この島国に辿り着いたらしい。
世界を広げるために、命懸けだった時代だ。
一方、現代は、インターネットとSNSを通して
世界を広げていく時代。
スマートフォンがあれば、リアルタイムで
世界の今を知ることができる。
なんて便利なんだろうと思う反面、繋がりすぎて辛い時代でもあると思う。
どれだけSNSを見ても
そこに自分の今は存在しない。
一瞬の満足はあっても、充実感より虚無感が大きくなる一方だ。
そんな疑問を持ったからには、歩かなければいけない。
その先に何があるかわからないけど
インターネットが世界を繋ぐ以前のやり方で
歩きながら世界を見ていく。
その舞台は、袋井市、掛川市、御前崎市。
遠州の海側を、遠州最後の未開の地として
袋井駅から御前崎の灯台まで歩くことにした。
都会に比べてデジタル化が活き通っていないローカルは
現代の未開地とも言える。
ほんの些細な思いつきだった。
Googleマップは使わない。
自分たちが歩いた道が地図に、足跡が物語になる。
そして日々の冒険を
誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく
自分の感覚で形にしていく。
現代のクリエイターが、航海日誌を創るように。
そんな旅を、クリエイトする人たちと共にやりたい。
一人でやることの限界を存分に知っている。
航海日誌は、クリエイターに地域という冒険する場所とメディアという表現する場所を提供し
AIの時代に、人が生み出すものが、人の心を動かす可能性に賭けてみたい。
ドキュメンタリーメディア「航海日誌」、始まるよ。